(ろざん・こうりんいん)
市民の憩いの場所、中央公園の近く、医師会館や裁判所などがある高台に、光輪院の諸堂が建っている。入母屋造で妻入の毘沙門堂は、花頭窓を有する木造のお堂である。奈良信貴山から勧請された毘沙門天を安置する。赤い木造燈籠が、ワンポイントとして、おもむきを添えている。また、堀に沿って十三仏などの石仏が並ぶ。
本堂は、白い鉄筋コンクリートの建物。ギリシャの神殿のように丸い柱が四本立ち、宝形造の屋根には相輪が建っている。
本尊は、上品下生の阿弥陀如来。鎌倉時代の作と推定される古仏で、近年に修理されて、金色に輝いている。また、光輪院の諸尊で珍しいのは、本堂の裏側に祀られている魚籃(ぎょらん)観音立像である。魚籃観音は、観音の三十三応化身の一つで、魚が入ったかごを手に持つ。彫刻は少なく、滋賀県岩戸寺、東京魚籃寺など、あまり見られるものではない。九州では、平戸と生月島を結ぶ生月大橋の近く、生月大魚籃観音がある。
宗派 | 高野山真言宗 |
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本尊 | 阿弥陀如来立像 |
TEL | 0956-22-4568 |
住所 | 〒857-0026 長崎県佐世保市宮地町4-5 |
アクセス |
・JR佐世保線佐世保駅から市営バスで島の瀬下車、徒歩3分 ・車の場合、71番浄漸寺方面から国道35号線を佐世保市内に入り、名切歩道橋を右折、最初の信号を右折する ・境内手前に駐車場有 |