西教院の創建は平安時代の中期、天暦4年(950年)に願成法印が村の疫病を鎮める為に、当地に草庵を結び十一面観音を安置した事に始まります。御本尊の十一面観音は、殊に病気平癒に効果が有ると古来より広く信仰を集めています。
又、内陣左側に鎮座する福智延命地蔵尊は九州二十四地蔵尊霊場第四番札所の御本尊に認定され、福徳と智慧を授け、そして寿命を延ばす功徳が著しいと、毎月24日の御縁日には、多くの参拝者で賑わっています。外陣の右側には金色に粲然と輝く、タイから勧請された降魔印を結ばれた座像の釈迦如来が祀られ、釈尊が覚りを開かれた瞬間、そして仏教がこの世に誕生した瞬間を表すお姿を示しています。