(ちんこくじ・おくのいん)
長安の青龍寺で恵果和尚から密教の秘法を授かり、大同元年(806)にご帰朝された弘法大師は、先ず宗像大社に礼参されました。その時、屏風山に瑞雲棚引くのを見られ、奥の院岩窟にて修法され、「この地こそ鎮護国家の根本道場たるべき霊地」とのお告げをこうむり、一宇を建立し屏風山鎮国寺と号されました。
宗像三柱の御本地仏として、大日如来、釈迦如来、薬師如来の三尊を刻み、本尊と定められ、「真言秘密の大法を伝え得たるは、危難をお救い下さった不動明王様のお蔭に他ならず」と謹刻された不動明王立像は、現在護摩堂に安置され、霊験あらたかで遠近から篤い参詣が絶えません。
境内は一年を通じて色とりどりの風景を楽しむことができます。正月から早咲きの淡紅梅が、2月には早咲きの桜も開花し、梅と桜の競演が楽しめます。4月は約40種類の桜が次々と咲き乱れ、ツツジやシャクナゲも境内を一層賑やかに彩ります。アジサイ、花蓮、彼岸花と続き、秋の紅葉は11月末から12月初旬が見頃です。
4月28日、秘仏身代わり不動明王立像の年に一度の御開扉があり、火渡り柴灯護摩供が奉修されます。
宗派 | 真言宗御室派 |
---|---|
本尊 | 不動明王立像 |
TEL | 0940-62-0111 |
FAX | 0940-62-0058 |
住所 | 〒811-3506 福岡県宗像市吉田966 |
アクセス | ・JR鹿児島本線東郷駅より西鉄バス神湊(こうのみなと)波止場行、宗像大社前下車、徒歩10分 ・車の場合、宗像観音寺より東郷交差点を経て、終末処理場がある突き当たりを左折、釣川に沿って宗像大社に至る。大社前を過ぎて右折、釣川を渡り寺標を右折する ・境内に駐車場あり |