九州八十八ヶ所百八霊場

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九八巡拝記 福岡編(1)|九州八十八ヶ所百八霊場
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九州八十八ヶ所百八霊場の僧侶が地元の札所を巡拝

2016年12月9日

九八巡拝記 福岡編(1)

みなさんこんにちは、18番寺住職の佐伯公経です

11月末日に福岡県北部の札所を巡拝してきました。
まず地図を見てルートを考えます。

もし興味のある方は最寄りの札所寺院で見せてもらうとイメージが湧きやすく計画も立てやすいかもしれません
今回は北九州と直方を回ることにしました
もちろん打ち始めは当山18番徳泉寺です
因みになぜ巡拝することを「打つ」と言うのかは、今のように紙の納札をお寺に納める代わりに昔は木製や銅製の納札を本堂や山門に「打ち付けていた」ことに由来しています
山門前

本堂内

当山前の道路は今まで何名も路駐切符を切られているある意味名所ですので必ず駐車場にお停めください
山門を正面に見まして北側(本堂裏)と東側に2か所ございましてこの看板が目印です
北九州都市高速戸畑出口より直進2~3分です

さて当山を出て目指すは17番阿弥陀院様
この時の時刻は9時半くらいでした
ここから車で7~8分ほどの距離です
当山より七條方面に道なりに進み北九州市立美術館への道を過ぎた1本目の道を美術館側に上ります

丁度出かけられる間際のご住職とお会いしました
北九州には月忌参りといって月命日にお参りする習慣がありますので
住職が居ない場合が多いかと思います
ご住職のお話などを聞きたい場合は平日夕刻などがねらい目です

本堂外観

本堂内

本堂横でお茶をいただきました
いつでも巡拝の方に対応できるように毎日お茶とお菓子のご準備をされているそうです
これには同行していたうちの妻も驚いていました
時には2時間以上ゆっくりされていく方もいるとか
とても居心地の良い空間でしたのでそれも納得です

次に向かうのは92番不動院様
北九州都市高速を小倉方面終点長野まで乗ってそれから津田交差点を門司方面へ
阿弥陀院様から40分前後といったところで着きます
因みに不動院様へマイクロ以上のバスで行かれるときは池側からでは通行できませんのでご注意下さい。
乗用車ですと通れますが往来はできませんので運転に自信のない方はやはり池側からはいかないようにしましょう

本堂外観

本堂内

こちらがお祀りしている弁財天さんのお顔が「おたふく」に似ているということで
おたふくに関するものを集めているそうです
「おかめ」はあってもおたふくは中々ないそうで集めるのに苦心しているとのこと
もし見かけたらご一報下さいとのことでした
それにしてもこれめちゃくちゃデカイです

巡拝者へこんなメッセージがありました

お砂踏みの道場が作られていました
お正月3日まで開かれているそうです

不動院様には金箔の洗浄とコーティングの工場があって
この時も多宝塔の洗浄をされていました
因みにうちもお願いしました

不動院様を出た後、20分ほど走って91番真光寺様へ

このような石碑があり
真新しい納骨堂がまず目に入ります

本堂内

貫山とかけた苦貫き水晶
昔は水晶山と呼ばれたほど水晶がとれたそうです

こちらはご住職が法務の為ご不在でした

真光寺様を出まして再び北九州都市高速に乗って一路直方へ
八幡方面終点の金剛からそのままバイパスを走って15番西教院様へ

駐車場が少し離れた場所にあるのでお寺の方に聞くのがいいでしょう

本堂内

中々他では見かけないタイのお釈迦様像
鼻がデカイような気が・・・
日本のとは雰囲気が全然違いますね
こちらのご住職が若いころ僧としてタイにおられた御縁があるそうです

本堂の四隅には四天王が

4枚撮ったつもりが3枚しかありませんでした
ちゃんと4体揃っています

ご老僧に達筆な御朱印をいただき西教院様を後にして14番東蓮寺様へ
西教院様から車で10分程です

丁度ご住職が車で出かけるところでした
「本堂開いてるからー」と言って足早に出発されました

本堂内

御朱印は本堂脇の箱の中にありました

大きな五鈷杵
御利益がありそうです

 

東蓮寺様を出まして16番善覚寺様へ
もうこのあたりになると私も土地勘がないのでナビの言うとおりに走っていたんですが
もうすぐ着くかなといったあたりでナビにものすごく細い道を通らされまして
流石にこの道じゃないだろう、だいたいバスとかどうするんだと思い
ぐるりと回ると看板があったので安心しました

本堂外観

本堂内

ご本尊は石鎚大権現様です
普段言いなれないご真言をお唱えするとすごく新鮮ですね

こちらでもお茶を頂きました

とりあえず今回はここまで
家に帰り着いたのは16時半過ぎでした
今回巡拝をしてみて初めに思ったことは
本堂を開けているお寺さんが意外に多いなということでした
うちでは恥ずかしながら以前泥棒に入られて以来、普段本堂は施錠をしていますので
庫裡の方のチャイムを鳴らしてもらって開ける形にしています
それからお接待もいろいろ個性があって面白いです
また境内や本堂などの形や様式も様々でそれらを一つ一つ見比べていくのも
巡拝の一つの楽しみかもしれませんね

南無大師遍照金剛

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